パラボリックSARとは
J.W.ワイルダー氏が考案したトレンドを見極めるためのインジケーターです。
相場が上昇トレンドと下降トレンドのどちらなのかを放物線状の点線によって確認できる、見た目にも面白いインジケーター。
英語圏での検索結果はそれほど多くないものの、パラボリックSARが意識されているとしか思えない値動きをすることも。
画像の緑の点線がパラボリックSARです。
点線の間隔が離れているほどロウソク足も激しい値動きになる傾向があるので、パラボリックを表示していれば安直な逆張りをすることを防ぎやすくなるかと思います。
有名トレーダーではまわらないすし氏などがパラボリックSARを使用。
Fractals(フラクタル)とは
Awesome Oscillatorで知られるビル・ウィリアムズ氏考案のインジケーター。
相場の天底を矢印により確認することが可能なインジケーターで、
パラボリックSARより出現が早く、出現頻度は低いと言う特徴があります。
とは言え短い時間足ではフラクタルは出現後ロウソク足確定前に消えてしまうことがあるので注意が必要。
FXにおいて、『大きな時間足のチャートが小さい時間足でも再現する』フラクタル構造と名前が似ていますが別物。
画像のオレンジ色の矢印がフラクタル。
15分足以上で真ん中が一番高く、左右に2個以上のフラクタルが点灯すると天井であることが多いとされています。
両方の動きが一致した時は期待できるテクニカルになる
使用者はMACDに比べれば少ない2つのインジケーターですが、
どちらか一方がトレーダーに意識されていればいいので組み合わせることで使用者の少なさを補えます。
特に4時間足や1時間足などの大きめの時間足ではかなり期待できるインジケーターですが、
後述する値動きの激しい通貨ペアでは短期足でも有効です。
ゴールドやポンドの取引で特に有効な2つの指標
画像はポンドドル(GBPUSD)の5分足です。
ポンドはボラティリティがあるので、5分と言う短期足でもフラクタルとパラボリックでそこそこの値幅が狙えることが分かりますね。
画像はゴールド(XAUUSD)の5分足です。
ほとんどの場合ポンドよりも値動きが激しく、1分足でも十分なほどですが、5分足でもかなり機能しています。
ゴールドの急騰・急落はパラボリックSARの点灯では追いつかないことが多々あるので、パラボリックSARよりはフラクタルやヒゲを重視しましょう。
MT4/MT5アプリへのパラボリックSARとフラクタルの追加方法
- チャート画面の上にあるfマークをタップし、メインチャート横のプラスマークをタップ。
- パラボリックSARは『トレンド』の『Parabolic SAR』をタップ。
- フラクタルは『ビル・ウィリアムズ』の中の『Fractals』をタップ。
色は好きなものに変えられるので、移動平均線と被らないものに設定するといいでしょう。
テクニカル考察記事一覧
基本・心構え
インジケーター・オシレーター別
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- オシレーターRSIとDeMarkerのMTアプリへの追加方法と使い方
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- パラボリックSARとフラクタル(Fractals)を使って天底を見極める
- オーサムオシレーターとアリゲーターによる売買サイン
応用
- 288EMAと48EMAと5分足でトレンドを見極める鷲津理論
- フィボナッチ138.2と161.8からのショートは有効
- 為替FXやゴールドのLS比率を確認できるサイト
- アメリカ10年国債と株価指数、ドル円、ゴールドとの相関
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