MACDやRSIのダイバージェンスとは
画像のように、チャートの動きとMACDやRSIの動きが逆行する現象をダイバージェンス(逆行現象)と言います。
- 現在のトレンドが上昇トレンドか下降トレンドかによって判断基準が異なる
- 通常のダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスの2パターンがある
トレンドを認識し、なおかつダイバージェンスをチャート上から発見することで機能するテクニカル分析ですが、
結論から言うとFX取引を行うにあたって特段ダイバージェンスやヒドゥンダイバージェンスを覚える必要はありません。
市場参加者でインジケーターとしてMACDを表示している人は多いですが、ダイバージェンスを意識している人は少ないためです。
英語版のGoogleでMACDで検索すると2,000万件以上ヒットするのに対して、MACD +divergenceの検索結果は283万件のみ。
単純な検索HIT数が1/7程度に減る上に、すべてのダイバージェンスパターンを把握してトレードをしている人はおそらくその1/7の中のさらに1/10にも満たないでしょう。
この手の特殊な手法は成功した時だけピックアップされますが、不発に終わった事例はスルーされがちです。
ダイバージェンスが移動平均線のクロスよりも信頼できると言うなら話は別ですが、ダイバージェンス自体の知名度の低さからありえません。
トレードは多くのトレーダーが表示し、意識しているものが機能しやすいため
語感の良さからか、ダイバージェンスを利用した手法やインジケーターの有料販売も目立ちますが、
今FXで勝てていない人は本当にダイバージェンスを習得すれば勝てるのかどうかをよく考えてください。
Xで長期に渡って収益を上げているアカウントを見ても、
ほぼ使っている人はいません。
X(旧Twitter)で為替・ゴールドFXやBTCFXのポジション/エントリーを公開しているオススメアカウント
RSIとロウソク足の逆行は理論的に逆張りの根拠となる場合もある
ダイバージェンスやヒドゥンダイバージェンスの発生条件をことさら意識しなくても、
RSIなどのオシレーターとチャートのズレを有効に使う手段はあります。
10pipsに満たないような弱いリバウンド(反発上昇)なのに1分足~5分足のRSIやDeMarkerが大幅に上昇している場合、
簡単に言うと『買いが強い割にリバが弱い状態』。
このような状況はショートのチャンスと考えられます。
オシレーターRSIとDeMarkerの使い方/MT4/MT5アプリへの追加方法
逆行現象が発生している次点でインジケーターは頼りにならない
そもそもダイバージェンスが発生していると言うことは現在のトレンドを正確に捉えられていないと言うこと。
MACDは多くの参加者に意識されやすい綺麗なシグナルの反転時やカーブを描いてクロスした時のみの利用に留めた方がいいでしょう。
インジケーターやオシレーターは移動平均線やチャートパターンに付随するオマケなので、
オマケを重視してトレードをするのは本末転倒かと。
TradingView(トレーディングビュー)用のダイバージェンス表示用インジケーター
チャート表示システムのTradingViewにはダイバージェンス現象を表示するためのインジケーターがあります。
有料のものが多いですが、標準で用意されているインジケーターの中にもそのものズバリ、Divergence Indicatorと言うインジケーターがありました。
TradingView解説記事を参考にしてインジケーターを追加します。
各種時間足で赤なら下降、緑なら上昇のダイバージェンスが表示されますが、こうして見ると一定の有用性はあるようにも思えますね。
Divergence for Many Indicators v4
さらに複数のダイバージェンスを表示してくれるDivergence for Many Indicators v4と言う無料のインジケーターもあります。
もしダイバージェンスに興味がある人はひとまずインジケーターに頼ってみるのもいいのではないでしょうか。
テクニカル考察記事一覧
基本・心構え
インジケーター・オシレーター別
- MT4/MT5アプリにMACDを表示して相場の転換に乗る
- オシレーターRSIとDeMarkerのMTアプリへの追加方法と使い方
- MT4/MT5アプリにボリンジャーバンドを追加する方法と使い方
- MT4/MT5アプリに一目均衡表を表示する方法と解説
- パラボリックSARとフラクタル(Fractals)を使って天底を見極める
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応用
- 288EMAと48EMAと5分足でトレンドを見極める鷲津理論
- フィボナッチ138.2と161.8からのショートは有効
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- アメリカ10年国債と株価指数、ドル円、ゴールドとの相関
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