スマホ版Google日本語入力の後継版Gboard
デスクトップ用の日本語入力ソフト(IME)として人気を集めるGoogle 日本語入力。
スマートフォンアプリとしてもGoogle 日本語入力が用意されていましたが、
現在スマホアプリ版Google 日本語入力は後継のGboardに引き継がれています。
GboardはGoogle 日本語入力と同じく、Google検索と連携した強力な予測変換機能が大きな特徴ですが、
もうひとつの大きな特徴として標準のスワイプ入力ではないGodanキーボードに対応していることが挙げられます。
Godanキーボード入力
Gboardが独自に実装している日本人向けの入力方式。
公式ドキュメントに詳しい解説がありますが、
基本的に両手打ちで真化を発揮する入力形式と言えます。
一番左に『あいうえお』の母音があり、
それ以外によく使う子音を配置。
子音はものによってはスワイプで入力、と言う配置ですね。
Godanキーボード入力の母音スワイプによる短縮入力
Godanは締めの母音をスワイプする方向によって以下の入力を素早く行えます。
- 上スワイプ→母音+『N』を入力。例: 『K』の後にそれぞれAを上スワイプ→『かん』、Iを上スワイプ→『きん』、Uを上スワイプ→『くん』、Eを上スワイプ→『けん』、Oを上スワイプ→『こん』
もちろんK以外でもS→さん、しんなど全てのキーで使えます。
- 右スワイプ→主に小文字の拗音を入力。Aを右スワイプ→『ゃ』、I→『ぃ』、U→『ゅ』、E→『ぇ』、O→『ょ』。Kの後にAを右スワイプで『キャ』。
- 下スワイプ→数字入力。標準の日本語入力と同じ。
- 左スワイプ→小さい『っ』の促音を入力。Aを左スワイプで『あっ』、Kの後にAを左スワイプで『かっ』。Kの後にIを左スワイプなら『きっ』。
パソコン版Google日本語入力ではこのような短縮入力をする『AZIK』と言うローマ字配列を使えますが、
スマートフォンでもある程度それに近い機能を持たせられるのがGodanキーボードのスワイプによる使い分け。
スマホで文字入力を素早く行いたい方はGodan入力だけでなく、スワイプ方向による入力補助までマスターしておきたいところです。
FX用語では促音や拗音がまぁまぁ出てくるので、この手の入力にも便利？
- Godanで『差金決済』と入力する動画
- saki↑ke←sai
- Godanで『強制ロスカット』と入力する動画
- ko→useirosuka←to
さすがにパソコンのキーボード入力には及ばないものの、悪くない入力速度だと思います。
他には『FX』と入力したい場合はHを上スワイプ→Yを上スワイプなど、
英語の入力速度もスマホの狭い英字入力を使うよりも早くなると感じました。
QWERTY配列なんてスマホの小さい画面で使うものじゃない…。
Godanキーボード入力は慣れるのに時間がかかる
当然個人差はあるでしょうが、全く新しい入力方法なので管理人の場合は2週間ほどはかえって入力速度が遅くなりました。
慣れたら慣れたでGodanではない通常のフリック入力に手こずるようになる…と言う弱点もまぁまぁ抱えていますが、
両手打ちの場合に限り、スマホでもそこそこの速度で入力できるのは大きな魅力。
片手入力の場合は正直通常のスワイプ入力の方が早いと思います。
Godanキーボード入力とは関係のないGboardのメリット
Godan入力を使わなくてもGboardにはメリットが多いです。
- クリップボード履歴機能(コピーした文字列を複数記憶しておける)
- キーボードの高さや色合いを細かく変更できる
- 機種変更時にユーザー辞書をそのまま引き継ぎできる
- バックスペース(右上のバツアイコン)を左にスワイプすると単語単位で削除ができる
クリップボード履歴はマイクロソフトの日本語入力アプリであるSwiftKeyなどもサポートしていますが、
別途クリップボード履歴用のアプリを入れなくてもコピーした履歴を保持してくれるのは便利です。
- 日本語入力中にクリップボードアイコンをタップでクリップボード履歴が見られる
- クリップボードアイテムを長押しでピン固定可能
- 固定アイテムの削除など、編集をしたい時はえんぴつアイコンをタップ
メーカーの提供する日本語入力アプリに物足りなさを感じる方はGboardを使ってみましょう。
Gboardの変換もまぁまぁバカなことがありますが、Godanに慣れると手放せない。