目次
- BTCFXとは
- 国内仮想通貨FX対応取引所はレバレッジ数規制の方向
- 各取引所間のFX取引比較表
- 国内のBTCFX対応取引所
- 海外のBTCFX対応FX業者
- 各取引所/業者間は一長一短だが、優劣はある
- 信頼性の高いBybit(バイビット)
- レバレッジ1,000倍とMT5対応が魅力のFXGT
- 為替FXのレバレッジが無制限でBTCFXの条件も優秀なExness
- 国内取引所でアプリの使い勝手を重視するならGMOコイン
- MT4が使えるBITPointFX
- FXと一長一短の関係にあるBITPointのレバレッジ信用取引
- 短期トレード(スキャルピング)を多く行うならbitFlyer(ビットフライヤー)
- パソコン版では他の取引所も選択肢に
- 仮想通貨取引所比較記事
BTCFXとは
為替FXと同じように、レバレッジ取引+ショート(空売り)と言うFX要素を追加したビットコイン(BTC)の取引方法をBTCFXと言います。
2018年以降のBTCの下降トレンドにおいて、BTCの価格が下がってもショート(空売り)で利益を出せるビットコインFXが注目を集めました。
仮想通貨で投資を始めた層にBTCFXによるレバレッジ取引が広まり、
ロング/ショート比率と言うテクニカルがBTCFXから為替FXに輸入されたりしました。
現在ではボラティリティのあるビットコインにレバレッジをかけられるBTCFXは為替トレーダーの間でも注目を集めています。
この記事では取引所/業者選びの参考にしてもらうためにビットコインFXができる国内取引所間の機能を比較してまとめました。
とは言ったものの、DMMビットコイン、Zaif(ザイフ)のFXは色々と論外なので除外。
アフィリエイト報酬目当てでこれらの劣悪な取引所を推奨してくるブログの記事は疑った方がいいと思います。
国内仮想通貨FX対応取引所はレバレッジ数規制の方向
- 2019年4月22日からbitFlyer(ビットフライヤー)の最大レバレッジ数が4倍に低下
- 2019年5月15日からLiquid by Quoine(リキッドバイコイン)の最大レバレッジ数が4倍に低下
- 2021年にはすべての取引所で最大レバレッジ数が2倍に低下
国内為替FX業者のレバレッジ25倍よりもかなり低いレバレッジになり、国内での仮想通貨FXの利用価値はかなり微妙なものになっています。
いくらビットコインと言っても為替の12.5倍以上もボラティリティがあるワケではないので。
まぁBTCのボラティリティを考えると単純に「レバレッジが大きければ大きいほどいい」と言うこともなく、高レバレッジにはリスクもあるのですが、2倍はさすがに少なすぎるかと。
各取引所間のFX取引比較表
優秀な項目は青色にしてあります。
国内のBTCFX対応取引所
取引所名 |
bitFlyer(ビットフライヤー)
bitFlyer
|
GMOコイン |
BITPoint(ビットポイント)レバレッジ信用取引
BITPointレバレッジ信用取引
|
BITPoint(ビットポイント)FX
BITPointFX
|
---|---|---|---|---|
証拠金 | ビットコイン(BTC)/日本円 | 日本円 | 日本円 | 日本円 |
最大レバレッジ数 | 2倍 | 2倍 | 2倍 | 2倍 |
スプレッド | ほぼ0〜数百円 | ほぼ0〜数百円 | 約4,000円〜 | 約2,000円〜 |
注文時手数料 | なし | なし | 0.035% | 0.035% |
建玉手数料 | 0.04%/日 | 0.1%/日 | 0.035%/日 | 0.035%/日 |
強制ロスカットされる維持率 | 50%(滑る時がある) | 110% | 100% | 100% |
追証 | あり | あり | あり | あり |
取引所名 |
bitFlyer(ビットフライヤー)
bitFlyer
|
GMOコイン |
BITPoint(ビットポイント)レバレッジ信用取引
BITPointレバレッジ信用取引
|
BITPoint(ビットポイント)FX
BITPointFX
|
---|---|---|---|---|
IFD/OCO注文 | 対応 | 非対応 | 対応 | 非対応 |
サーバー | 重め、ストップ位置が著しくズレることがある | 軽い | 軽い | 軽い |
建玉の部分決済 | 可能 | 建玉ごと | 可能 | 建玉ごと |
アプリ | あり | あり | あり | なし |
アプリ/Web版の操作性 | 板の動作によってボタン位置がズレる | 慣れれば使いやすい | MT4が使えるので非常に良好 | ややクセがある |
海外のBTCFX対応FX業者
取引所名 |
FXGT
FXGT
|
Bybit(バイビット)
Bybit
|
---|---|---|
証拠金 | 仮想通貨 | 仮想通貨 |
最大レバレッジ数 | 1000倍 | 100倍 |
スプレッド | 約1000円/10ドル〜30ドル | 10ドル前後 |
注文時手数料 | なし | 成行0.075% |
建玉手数料 | 通貨ペアによって変動、かなり高め | 8時間ごと |
強制ロスカットされる維持率 | 50% | 0.5% |
追証 | なし | なし |
取引所名 |
FXGT
FXGT
|
Bybit(バイビット)
Bybit
|
---|---|---|
IFD/OCO注文 | 対応 | 対応 |
サーバー | 軽い | 軽い |
建玉の部分決済 | 可能 | 建玉ごと |
アプリ | あり | なし |
アプリ/Web版の操作性 | MT5が使えるので非常に良好 | Webとしては使いやすい |
各取引所/業者間は一長一短だが、優劣はある
表を見てもらえば分かりますが、完璧な取引所と言うのはありません。
重視する項目によって取引所を使い分ける必要がありますが、総合的に以下の業者が優秀です。
信頼性の高いBybit(バイビット)
BybitのBTCFXは最大レバレッジ100倍、ほとんど現物に近い低スプレッドが魅力。
出金拒否報告がなく、トレード大会を頻繁に開催しているので信頼性もまずまず。
ある程度資金があってレバレッジ100倍で問題ない方はBybitを使うのがオススメです。
レバレッジ1,000倍とMT5対応が魅力のFXGT
BTCFX対応取引所の中では最大のレバレッジ1,000倍(3,000ドル相当のポジションまで)と追証なしのゼロカットシステムが魅力のFXGT。
とは言えレバレッジ1,000倍を行使できるのは
- 3,000ドル相当のポジション=BTC価格が6万ドルの時に0.05lot
とポジション自体は少なめです。
よくある『口座残高でレバレッジが制限されるタイプの業者』に比べると計算がシンプルなので、
最大レバレッジが使えるポジションパッと見で分かりやすいのはメリット。
MT5対応なので操作性は非常に良好で、サーバーも軽いためポジションも即約定します。
以前はスプレッドがBTC/USDの場合は5ドル前後でしたが、BTCの価格上昇により現在はスタンダード口座では平均80ドルほどになりました。
口座開設ボーナスで120ドル~200ドルを受け取れるのでノーリスクで取引開始できることと、
入金ボーナスもわりと頻繁に行われるのは魅力的。
為替FXのレバレッジが無制限でBTCFXの条件も優秀なExness
Exnessは為替FX/ゴールド(XAUUSD)のレバレッジが2,000倍~無制限で、BTCFXもレバレッジ400倍で行える業者です。
BTCFXのスプレッドは以前は結構広めでしたが、
2022年1月31日から40%ほど削減されて無料のスタンダード口座では20ドル前後のスプレッドで取引できるようになりました。
2024年現在はBTC価格の上昇に伴いスタンダード口座のスプレッドは3,000~4,000ドルほど。
それほど狭くはありませんが、スタンダード口座としては最高レベルの低スプレッド。
さらにポジションを持ち越してもスワップが取られないスワップフリーでもあるので、BTCFXの取引にも十分使っていけます。
Exnessのプロ口座・ロースプレッド口座・ゼロ口座はどれがいいのか?手数料・スプレッド比較
プロ口座や取引手数料のかかる有料口座ではトータルのスプレッドが1,700ドルほど。
BTCの取引が多い場合はプロ以上の口座を使うことをオススメします。
国内取引所でアプリの使い勝手を重視するならGMOコイン
MetaTraderが使えるBITPointを別枠にすると、国内のBTCFX取引所でアプリの使い勝手はGMOコインが一番。
IFD/OCO注文にも対応しているので、やや高いスプレッド以外は優秀な業者です。
ただし、暴騰・暴落時にはスプレッドが極端に広がる場合があることには注意が必要。
国内では最大レバレッジ10倍での取引が可能でしたが、他の取引所と同じく最大2倍に変更されました。
法人の場合は変動性で4~5倍前後のレバレッジ
サーバーが軽いのでストップロスなどの注文は非常にスムーズ。
bitFlyerのように注文が滑ることはありません。
MT4が使えるBITPointFX
- BITPoint(ビットポイント)のメリット/デメリットとスマホで登録/口座開設する方法
- BITPoint(ビットポイント)旧アプリの取引方法
- BITPoint(ビットポイント)のスマホでのADVANCE(アドバンス)版の通常取引&レバレッジ信用取引方法
- MT4(MetaTrader4/メタトレーダー4)アプリのBITPoint(ビットポイント)FXの使い方
スマホアプリも大変使いやすいMT4が使えると言う国内取引所では唯一の長所を持つBITPointFX。
MT4が使える上に最大レバレッジ数やサーバーも優秀なので取引時のストレスは皆無です。
代償としてスプレッドが約4,000円と非常に高めになっており、短期トレードには全く向いていません。
スプレッドさえ改善されれば非常に優秀ですが、現状ではボラティリティが大きなときにしか使えないでしょう。
MT4のスマホアプリの圧倒的な使い勝手の良さは魅力ですが、
MTが使いたいならFXGTやExnessと言う海外FX業者の選択肢が出てきてしまうのが辛いところです。
FXと一長一短の関係にあるBITPointのレバレッジ信用取引
パソコン版でのWeb版取引は比較的使いやすいのですが、スマホだと縦長の画面になってしまうのであまり使い勝手がよくありません。
BITPointFXとは一長一短の関係と言えるでしょう。
短期トレード(スキャルピング)を多く行うならbitFlyer(ビットフライヤー)
- bitFlyer(ビットフライヤー)のスマホで登録する方法とメリット・デメリット
- bitFlyer(ビットフライヤー)アプリの仮想通貨の購入方法と手数料
- bitFlyer(ビットフライヤー)Lightning FXのスマホでの取引方法
bitFlyerFXは注文時の手数料が無料で、板取引なのでスプレッドもほぼないのが特徴。
日を跨がなければ手数料がかからないため、スキャルピング取引に向いている取引所と言えますね。
反面、サーバーの状態によってストップ位置が大きくズレたり、利確や損切りができないことがあると言う大きなデメリットがあります。
IFD/OCO注文ができるのは評価できますが、アプリをリリースしておらず、Web版の操作性もそれほど良くありません。
パソコン版では他の取引所も選択肢に
スマホでの操作性に重点を置くならFXGT、GMOコインがオススメですが、
BITPointレバレッジ信用取引やbitFlyerFXはパソコン版の広い画面ではかなり使い勝手が改善されます。
bitFlyerFXに関しては固定回線が使える環境なら動作の重さもある程度軽減できるでしょう。
使用環境や目的に応じて普段とは違う取引所を試してみるのもいいと思います。