Awesome Oscillator(オーサムオシレーター)とは
50年以上のトレード歴を持つ著名トレーダーであるビル・ウィリアムズ氏が考案したインジケーターのひとつ、Awesome Oscillator(オーサムオシレーター)。
ビル・ウィリアムズ氏の開発したインジケーターで他に有名なものとしてFractals(フラクタル)があります。
オーサムオシレーターは名前こそオシレーターが入っていますが、
売買シグナルを表示するインジケーターであり、MACDのシグナルとほぼ同様の使い方をするのでトレンド系の指標と言っていいかと。
画像の緑と赤のシグナルがAwesome Oscillator。
MACDと同様、判断方法は以下。
- 中心の0ラインから上にシグナルがあるときは買いサイン
- 0ラインより下にシグナルがあるときは売りサイン
シグナルが0ラインより上か下にあるときでも色の変化で転換を捉えられる場合がありますが、
特に5分足などの短い時間足では騙しになることが多いので注意してください。
とは言えこの色が反転すると言う特徴は値動きの激しい金融商品や通貨ペアには特に有効で、ゴールド(XAUUSD)の5分足~15分足でかなり有効に機能することも。
ゴールドの取引をする人は過去チャートと照らし合わせてみましょう。
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この記事で紹介するアリゲーターと組み合わせることで精度を上げられます。
アリゲーター(Alligator)とは
Awesome Oscillatorと同じくビル・ウィリアムズ氏が考案した特定のパラメーターを持つ3本の移動平均線です。
画面下部の3本の移動平均線がアリゲーターで、3本の線の間隔が空いているほど強いトレンドが発生していることを示します。
貪欲なワニはトレンドを食べ尽くすと口を閉じます、みたいなやたらカッコいい文言で紹介されていることがある
EMAと同時に表示すると画面が手狭になって見づらくなってしまいますが、
スマホ版のMT4, MT5ではメインチャートとは別のウィンドウにインジケーターを表示することができるのでわりと見やすく確認できます。
MT4, MT5アプリへのアリゲーターとAwesome Oscillatorの追加の方法
MACDなどのインジケーターの追加時と同じように、『インディケータ』の一番下にある『ビル・ウィリアムズ』から『Awesome Oscillator』と『Alligator』を追加します。
アリゲーターを最初に追加した時はメインチャートに表示されますが、
他のインジケーターを追加した『インディケータウィンドウ1』の横のボタンから追加することでメインチャートとは別の画面に表示できます。
移動平均線と同じ画面に表示するとかなり見づらいのでスマホ版ではインディケータウィンドウに別枠で表示するのがオススメ。
トレンド転換の捉え方
画像はポンドドル(GBPUSD)の1時間足です。
Awesome Oscillatorのシグナルが完全に反転する前に色が切り替わっていますが、その少しあとにアリゲーターの進行方向が反転の兆しを見せているのが分かると思います。
Awesome Oscillatorはシグナルが出るのが少し遅いと言われていますが、アリゲーターと組み合わせることによりシグナル反転前にサインを発見できることがあります。
もちろん長い時間足の方が確実性が高いのですが、短くとも15分足くらいの精度なら初動を捉えるのに使えることも。
もちろんインジケーターよりは見ているトレーダーの多い移動平均線のクロスを重視するべきですが、
判断材料の補助としてはAwesome Oscillatorとアリゲーターは十分使えるレベルではないかと思います。
テクニカル考察記事一覧
基本・心構え
インジケーター・オシレーター別
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- オーサムオシレーターとアリゲーターによる売買サイン
応用
- 288EMAと48EMAと5分足でトレンドを見極める鷲津理論
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